学校の教科書にも登場するSF小説家の星新一(ほし しんいち)。シトリンも子どものころずいぶん読みました。
今も評価が高いようで嬉しいです。子どもたちも中学受験前にすすめられて日本語を楽しく読んでいました。さらに星新一の作品は海外でも評価が高く、英語訳も出ていますので英語学習にも使えます。
日本語作品は国語力アップ、英語訳作品は英語力アップにとても役立ちます!くわしくご紹介しますね。

星新一って?

星新一のSF小説は短めで読みやすい
星新一のSF小説はショートショートと呼ばれる短い短編小説で、子どもでも読みやすいです。
しかもSFなので突拍子もない状況に主人公がはまり込んで、それからどうなる~?とドキドキして読み進められます。
最後には、えっ・・・というオチがきます。
星新一の生涯
1926年(大正15年)に東京の星製薬の創業者の家に生まれます。
おじいさんは東大名誉教授(人類学)、おばあさんは森鴎外の妹さんだそうです!すごい血筋です・・・。科学と人文学と文学の結晶が星新一の文学世界をつくったのですね。
星新一も東京大学を出て、星製薬の取締役社長になります。ですが会社は経営が悪化し、他の人に譲ります。この時、ずいぶん苦労されたようです。
そしてSF小説と出会い、作家デビューとなります。その後は、数多くの作品を出版し、テレビドラマ化もされてきました。
とんとん拍子に聞こえますが、実はいろいろ苦悩があったようです。評伝はこちらをおすすめします!
星新一の作品とこどもたち
私も子どものころ大好きでたくさん読みました。実はその頃の本がまだ残っていて、子どもも最初はこれを読みました。

子どもたちともシトリンが読んだ時の印象を話すことができて、とてもよい機会でした。
子どもたちはさらに自分で選んで、星新一の世界にはまっていきました。例えばこちらは、産業スパイやらテレポーテーションやら、SFの世界が展開されます。でも実は人間の心の内面を描いています。
星新一の魅力
星新一の魅力ってなんでしょうか。
一作品が短いショートショートが多いのですぐに読めます。
ですがハラハラドキドキしますし、読後は考えさせられます。「どうしてこういう展開になったのだろう」「どうしてこの人はこういったのだろう」などなど。
想像力も鍛えられます。SF小説ですので、突拍子もない設定ばかりです!
こちらはマイホームをマイ国家として独立宣言した男の話・・・。
星新一作品の英語訳
星新一公式ウェブサイト英語ページ
星新一公式ウェブサイトには英語のページがあります。
それくらい海外からの関心が高いということですね。

英語に翻訳された作品もいろいろあります。

日本で特に読まれている英語作品は『おーいでてこい』と『きまぐれロボット』です。
『おーいでてこい』Can anyone hear me?
台風が去った後、村のはずれの山で大き目の穴が発見された・・・!?
英語訳の書籍が見つかりませんでした。あるとよいですよね!
『きまぐれロボット』The Capricious Robot
お金持ちのエヌ氏は、博士が自慢するロボットを買いました。ロボットは万能だけれど時々おかしな行動をとります。エヌ氏は怒って博士に文句を言いますが・・・。
冒頭だけで続きを読みたくなる設定です。最後にあっとどんでん返しがあり、読み終わるとその意味を考えたくなります。

まとめ!星新一作品は国語学習・英語学習にも、親子でも

シトリンにとってはなつかしい星新一作品。子どもたちが再び読むようになって、その良さを再確認しました。
特に英語訳がずいぶんいろいろあることに驚きました。
国際的にも評価されているようで、ファンとしては嬉しい限りです。
国語学習でも英語学習でも使えますし、親子の会話にもなります。
内容は人間というものを考えるきっかけを与えてくれると思います。特にロボットや宇宙などSF小説のテーマは、現代社会が大きく変わりつつある今、示唆に富みます。
おすすめします!
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。