
こんなお悩みいただきました!
英語は好きなのですが、ちょっと難しくなるとリスニングできなくて困っています。TOEICなど試験のスコアもなかなかあがらず・・・。
仕事や家のことで忙しいのでスクールに通わずに、自分で英語をブラッシュアップさせる方法はないでしょうか?
単に英語リスニングのトレーニングをしても続かないので、内容に興味をもてる素材がよいのですが。
こんなお悩みを解決するために、英語講演動画がいっぱいのTEDをご紹介します!
TEDを使えば、無料で隙間時間にリスニング学習ができ、内容の面白さからどんどん続けられて、英語力全般をあげることができます。
TEDのトピックはいろいろで、ビジネス・サイエンス・テクノロジー・人間関係など、国際社会に関心のあるあなたにあったものがみつかるはずです。
この記事ではおもにこんなことを説明します!
- TEDとは?
- TEDでリスニング学習するコツ|5ステップ
- TEDのおすすめ動画|レベル別
TEDとは?|アクセス方法も解説
TEDってそもそもどういうものなの? 簡単にご説明していきます。

TEDの読み方とアクセス方法は?
TEDの読み方は「テッド」です。会社の名前ですが、日本語では動画配信ウェブサイトそのものを「テッド」と呼びますね。
英語では配信ウェブサイトを“TED Talk” と呼ぶことが多いです。“TED Talk”の発音は 「テッドトーク」なのですが、シトリンは最初 “Tik Tok(ティックトック)”と言っているのかと思ったほど短縮して発音します。
英語の発音は最後の音がほぼ省略されて小さい息のようになることが多くて苦労しますよね。
英語日常会話のリスニングを集中して学習したいなら、アプリのRedKiwiやCakeをご紹介していますのでご覧ください。
TEDへのアクセス方法は、ウェブサイトとYouTube、アプリの3つあります。
日本語公式 ウェブサイト | 日本語TED新着 (ted-ja.com) |
英語公式 ウェブサイト | TED: Ideas Worth Spreading |
YouTubeチャンネル | TED – YouTube |
自分のレベルや学習環境に合わせて選べますね。とはいえTED初心者ならまずは日本語サイトから始めると理解がはやいと思います。
「TED」はアメリカ発、英語講演動画を配信
TEDとはそもそも何なのでしょうか?ハイレベルな内容の英語講演動画が集まったウェブサイト、というイメージですよね。

TEDはTechnology Entertainment Designの略で、アメリカのニューヨークに本部がある会社(LLC)です。講演の集いは1984年に始まり、2006年からインターネットで無料動画配信されました。そして今、学術やエンターテイメント、デザインといったテーマで世界の知見・アイデアの最先端を発信し続け、注目されているのです。
TEDのモットーは
ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)
世界中の最先端のアイデアが本人の口からコンパクトにまとめて語られます。それを無料で見られるのですから、本当にお得です!人生観を変えるような動画に会ったという話もよく聞きます。
ですからTEDの動画をどんどん聞くことで、英語リスニング力だけでなく多くの学びがあることは間違いないです。
例えばリーダーシップ理論で注目されているサイモン・シネックの動画はTEDでも超人気コンテンツです。シトリン自身も英語ネイティブとの日常会話のなかでも「テッドトークでサイモン・シネックが言ってたけど~」と出てきたことがあります。

TEDで英語リスニングを学ぶ理由3つ
TEDが英語リスニング学習にむいている理由はおもに3つあります。簡単に説明しますね。
講演なので明瞭な発声だけれど会話に近いので、リスニング学習にちょうどよい!
フォーマルな講演だとゆっくりすぎたり、言葉が固かったりしますよね。でもTEDの講演者は情熱的に語りかけてくれて、聴衆の反応にも応じているので会話に近いスピーチになっています。
いろいろなバックグラウンドの講演者の発音を聞くトレーニングにもなります!
世界で活躍する人たちが話をしています。英語話者ですが、発音はそれぞれ違います。国際化する世界では英語ネイティブ以外の人たちと英語で話す機会がとても多いです。インド出身者、アフリカ出身者、アジア出身者・・・それぞれのクセに慣れておくことも必要ですね。
動画の内容が刺激的でおもしろいので次の動画を見たくなり、継続に結びつく!
1つの動画を見おわると、新しい知見をえられたという満足感が生まれます。そしてまた次のものを見たい!という気持ちになります。なかなかリスニング学習が続かないとお悩みのばあい、すごい解決策です。
TEDの英語はレベルが高くて難しい?|TED edなら大丈夫

TEDの英語はレベルが高くて難しいのではないか、と心配になるかもしれません。
確かに内容がしっかりしていますからボキャブラリーのレベルが高めですね。講演者も話しているうちにノリがよくなってすごい勢いになることも。
ボキャブラリーもスピードもどちらもリスニング力アップのために必要な学習ですが、初心者ならTED Edを使ってみてはどうでしょうか?
アニメーション動画も多く、ゆっくり目に分かりやすい単語を使って話してくれます。
でもコンテンツはさすがTED、どれもおもしろそうです!例えばこんなコンテンツがあります。
『ゾンビ―の黒歴史』
どれも5分くらいです。こちらのブログでもあとでおススメ動画を紹介しますので、興味をもったものをぜひあとで視聴してみてくださいね!
コツ|基本リスニング学習ステップ5つ
TEDにはおもしろそうなコンテンツがたくさん、アクセスしやすいものもある、とわかりました。でもただ見てもリスニング学習にはなりそうにないですよね。
ここからはシトリンおすすめの本当に簡単な学習方法をご紹介します。TEDもリスニング学習もこれからという方、これで始めてみてください!
シンプルな5つのステップです。

自分の好きな・慣れているトピックを選ぶ
まずは日本語ウェブサイトで、自分が関心をもてそうなトピックの動画を使ってみましょう。
例えばですが、日本についてなら身近ですよね。
右上に検索窓がありますから、「日本」と入れると・・・
「藤野英人 投資の力で日本を根っこから元気に」
「土御門乾越 古神道に伝わる日本語の秘密」
「アサミ・ナカオ 日本の文化がチャタヌーガの街を環境にやさしい街に変える方法」
と出てきました。おもしろそうなものはありましたか?どれにしましょうか?
講演者の雰囲気に好感がもてる動画を選ぶ
トピックだけでは選びきれない、またはおもしろそうなものが多くてどれから始めればよいか分からない、といこともありますね。
なので次には講演者の雰囲気で選んでしまいましょう!5分くらいは視聴するのですから、見ていて楽しい方がいいに決まっています。
それから動画の長さも参考になりますね。初心者なら5分前後くらいの短めのものがよいでしょう。でも長くてもおもしろそうなものがあったら選んでみてください。そして5分くらい見て途中で切れば、最初は十分です。
まずは字幕アリで見て大丈夫
初回は全体の主張をつかむために字幕を出して見ましょう。(もちろん字幕ナシで大丈夫な方は音声だけでどうぞ!)字幕は英語にするのをおススメしますが、もちろん日本語字幕の方がよければそれでもかまいません。日本語字幕がそもそもない動画もありますので注意してください。
英語字幕を使って重要単語のみチェックしましょう。重要単語とは、何度も出てくるトピックの中心の単語です。それ以外でも知らない単語はいろいろあるでしょうけど、気にせず後でチェックします。
音声のスピードは調整できます。自分のレベルにあわせて変更しましょう。
字幕なしで2-3回
2回目からは字幕を消します。そして2-3回流します。ついていけなければスピードをゆっくりにしたり、1分ずつ切ったりすればよいと思います。
時間をあけて聞いてみる
一度時間をあけてみましょう。例えば翌日に聞いてみると、慣れているので発音が以前よりもはっきりと聞こえるようになっています。さらに翌週に聞いてみると、新しい単語の定着にもなりますのでおすすめです。
TEDリスニング学習|プラスアルファの勉強法おすすめ3つ

さきほど説明した5ステップに慣れてきたら、さらにTEDでの学びを深めましょう。シトリンがおすすめするのはこの3つの勉強法です。
シャドーイング1分から|リスニング+スピーキング(発音)もアップ
TED動画を見ながらシャドーイングをして、リスニング力だけでなくスピーキング力(発音やイントネーション)もアップさせます。
シャドーイングとは音を聞くと同時に、自分がそれをまねしてまったく同じように発声する英語学習法ですね。
自分の声が遅れるのは当然ですが、できるだけ近づけていくことで英語脳を形成していく良い訓練になります。
すでにTEDの内容を把握しているので、意味を理解しながらのシャドーイング(コンテンツ・シャドーイング)になっています。
ボディランゲージのチェック|英語プレゼンの参考に
講演者の身ぶり手ぶりもチェックしましょう。日本人とはスタイルがずいぶん違いますよね。
例えば立ち方や座り方、腕や手の動かし方。日本人の感覚だと「だらしないな~」と思う場合がありますが、TEDの講演者のやり方は英語圏では効果大なので、まねした方がよいのです。(TED講演者も話し方や身ぶり手ぶりをレッスンしてから話しているとか。)
日本人には礼儀正しいスタイルが好まれますが、英語圏だと「つつましすぎて自信がなさそうなので聞かなくてもいいか」という発想になってしまいます。
反対に日本人が見てだらしない感じのスタイルでも、英語圏では聴衆をひきつけます。「リラックスしつつしっかりアピールしているということは自信があるんだな、じゃあ聞いてみよう」となるからです。真逆で驚きます!
動画を選ぶ時に自分の好みの映像を選んでいますよね。ですからシャドーイングのときに、ボディランゲージも一緒にするとよいかもしれません。英語でのプレゼン力がぐっとアップします。
関連動画も見ていく
動画を1つ見おわると、おもしろくて次も見たくなります。まったく違うジャンルに移るのもよいのですが、関連する近い内容だと頭に入りやすいですし、ボキャブラリー強化にもなります。
ウェブサイトで関連動画が紹介されますので、そのまま選んでもいいですね。または人の名前やキーワードで検索してみるのもよいです。5つくらい関連動画を見たら、かなりそのトピックには詳しくなっています!
おすすめTED動画|レベル別に解説
ここではTEDの英語ウェブサイトからおススメを紹介します。おもしろいものが無料でいっぱいあるので、シトリンもなかなかしぼりきれないのですが、こちらを参考にしてみてください。
初級3つは楽しく
まずは気楽に楽しい気分になってみましょう。英語学習はそもそも楽しいのですから!
「ハッピーな生活の秘密-8decadesにわたる研究からのレッスン」
「幸せに満ちた生活を生みだすための魔法の呪文」
「どうしてカワイイものをぎゅっと抱きしめたくなるの?」
中級:英語学習について学ぶ|リスニング学習のモチベーションをアップ
ここで英語学習の意味についての動画を見ます。リスニング学習のモチベーションをアップさせます!
「TEDトークで英語を学ぶ:家から仕事をする場合」
「TEDトークで英語を学ぶ-ビジネス英語のヒント」
上級:世界最先端のアイデアで英語リスニング学習
世界の最先端のアイデアを学んで国際的な教養をふかめつつ、英語リスニング力もさらにブラッシュアップ!
「イーロン・マスク:我々が作る――そして退屈な未来」
「太陽系外惑星の発見が宇宙について明らかにしたこと」
「どうして人はスポーツを見るのが好きなのか」
まとめ:TEDで英語リスニングにはメリット多|アプリも
ではまとめますね!
講演動画サイトのTEDはリスニング学習にとても向いています。
リスニング学習には継続が大切。しかもいろいろなバックグラウンドの人たちの英語を聞いて、内容そのものも勉強になるのですから、一石三鳥・・・いえそれ以上のものがあります。
この記事でお話したようにTEDでの英語リスニング学習のメリットはたくさんあります。
- 無料なのですぐに始められる
- 隙間時間を使える
- 世界最先端のトピックで内容も勉強になる
- 世界中のいろいろな英語をリスニングできる
- レベルも多様なので自分のレベルを見つけられる
- おもしろいので継続できる
- 英語プレゼン方法の勉強にもなる
- ウェブサイト、YouTube、アプリで視聴できるので簡単

一石八鳥だったのかニャ

もっとあるかもね。
英語リスニング力をアップさせて、さらに教養も深められるTEDは社会人や受験生にとってもお役立ちの学習ツールです。国際化社会は変化も速いですから、TEDでの英語リスニング学習で自分を磨き続けたいですね。
一日に10~15分ずつ、継続していきましょう。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。さらにTED動画で英語学習する情報はこちら~。
英語を使ってどんな新しい自分になりたいですか?
コメント