英語の会話だけでなくしっかりと読み書きできるようになるためには、本の多読が大切です。
たくさんの英語の本を読むことで、英語での語彙力・文章力だけでなく、理解力・思考力がつちかえます。
しかも大人になって仕事で英語を使うためには、知的な英語力が必要ですからね。
そこで英語の本を多読する最初の一歩として、絵本を読むことをおススメします!
ただ英語の絵本は本当にいろいろあって、迷ってしまいます。シトリンの子も好きだった、せなけいこの絵本の英語版とイギリスの小学校の教科書オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree)を比較しながら解説していきますね。
子どもに知的な英語力を身につけさせたいけど、まずはどうすればよいのかな?と思っている方のご参考になればうれしいです!

せなけいこの絵本
せなけいこさんはどういう方?
絵本作家として知らない人はいないであろうせなけいこさん。切り絵風の挿絵にあっと驚くストーリがあいまって、子どもも親も夢中になりました。

せなけいこさんのステキなインタビューが公文のウェブサイトにあります。お写真もありますので、是非どうぞ!「絵本作家 せなけいこさん」です。
せなけいこさんは、1932年に東京で生まれました。17歳で絵本作家になろうと決心しました。でもお母さんに反対されて美大に行けませんでした。
ですが夢を追い求めて、大好きだった絵本作家のもとに直接お願いして弟子入りします。自分の意志を貫く方ですね。当時の気持ちは、
勇気だらけだった。だって他には何も持っていないもの。
せなけいこ『ねないこはわたし』58頁。
だったそうです。かっこいいセリフですね!
デビュー作の『にんじん』はもともと息子さんのために書かれたものだったそうです。せなけいこさんの絵本はお母さんの目線がいつもどこかにある感じがするのは、きっとこのためですね。
その後、絵本をどんどん出されて、ロングセラーになった本がたくさんあります。
せなけいこさんの絵本の魅力!子どもはみんな大好き
シトリンもシトリンの子どももせなけいこさんの絵本が大好きでした。今でも時々、話題にします。本屋に一緒に行った時に、置いてあるコーナーを見てなつかしいねと話すことも。
その魅力はまず、切り絵風の挿絵にありますよね。ほのぼのとした世界に入り込むことができます。
あとはストーリーです。実はちょっとコワいものが多いですよね。おばけやドラキュラが出てきたり、
悪い子は魚になったり(『あーんあん』)、お化けになってしまったり(『ねないこだれだ』)。
シトリンの子は、『ねないこだれだ』を読んだ後、こわくなって夜眠れなかったと言っていました(笑)。最後にお母さんと離れ離れになってしまうのがショックだったそうです~。なかなかインパクトがあるラストです。
最近の絵本はコミカルなものが多いですね。『おばけのてんぷら』はおばけが出てきてもドジで可愛いですし、『ドラキュラーってこわいの?』のドラキュラもこわくないですね!
日本語も英語版もアマゾンなどで購入できます。英語版はCDがついています。
ほんわかした挿絵にちょっとコワくてドキドキするストーリー。しかもストーリーの展開がいつも思いもよらない方向に進みます。
これがせなけいこさんの絵本の魅力ですね!
オックスフォードリーディングツリー
オックスフォードリーディングツリーとは?
イギリスの多くの小学校で採用されている教科書です。オックスフォード大学出版会から刊行されていますし、信頼性はバッチリですね!
教科書といっても、分厚い1冊の本ではなくて、本当に薄いリーフレットのような冊子がたくさんセットになっています。この薄い冊子なのが素晴らしい点です。子どもたちが読む時に威圧感を感じませんし、本を何冊も読み終わったという達成感を得られます!
冊子はステージ別に細かく分けられています。CDもありますし、教師や親のためのガイドの冊子も含まれています。ガイドは日本語でも書かれていますので安心です。



ステージ1なら小学校入学前、ステージ4なら小学校高学年から中学生です。


今では日本以外の多くの国で英語学習のために用いられています。
オックスフォードリーディングツリーはどこで購入できる?お値段は?
イギリスの小学校の教科書をどうやって買うの?とシトリンも最初思いました。でもアマゾンなどの通販で買えます。
ただ最初のステージ1~4のパックをまとめて買うと2万円くらいします! 買うかどうか、ちょっと迷ってしまいますよね・・・。
そこで、もう少し本の冊数を減らしたパックもあります。こちらで試してみてはどうでしょうか? 例えばこちら、ステージ2だけのセットです。
オックスフォードリーディングツリーの魅力
オックスフォードリーディングツリーの魅力はいろいろあります。
内容はイギリスの家族の様子を中心に、子どもの日常生活を描いています。ペットのこと、引っ越しのこと、学校行事のことなどなど。
日本と似ているところもあれば、違うこともあって、英語文化圏について子どもと話す良い機会になります!
ステージ1にSix in a Bed(『ベッドに6人』)というお話があります。ストーリーはこんな感じです。
すごく大きなベッドにママとパパがいて本を読んでいます。そこに末っ子の男の子キッパーがやってきて一緒に本を読みます。さらにお兄ちゃんのチップとお姉ちゃんのビフも来て、ベッドに入りこんで本を一緒に読みます。さらに、ベッドにペットの犬のフロッピーが乗っかってきて大変!


そんな大きなベッドがあるのか・・・と驚きますし、リラックスしたイギリス人家族の様子を知れておもしろいですね。
シトリンの子どもは、ベッドに犬が乗っかってきたところで大喜びでした。
せなけいこの英語絵本とオックスフォードリーディングツリーの比較
寝る前に絵本の読み聞かせにはどっち?
子どもに絵本を読み聞かせるタイミングっていつですか?
やっぱり子どもが寝る前が多そうですよね。
先ほどお話ししたように、シトリンの子はコワくて寝られなかったこともあったのですが・・・。
その『ねないこだれだ』の英語版Don’t You Go to Bed?をご紹介します。
せなけいこのDon’t You Go to Bed?(『ねないこだれだ』)
このお話の始まりは、夜の9時になったところですね。時計の挿絵が出てきて、
「とけいがなりますボンボンボン・・・」
という日本語の文が
“The Clock chimes, bong bong bong …”
と訳されています。なるほど確かに、こう訳すとちょうどいいですね。
原作を知っているので、親も子も楽しめます。
オックスフォードリーディングツリーThe Dream(『夢』)
オックスフォードリーディングツリーにも、眠れない子どものお話があります。
ステージ2のThe Dreamです。
ビフは眠れなくて、パパにドラゴンの本を読んでもらいます。
でもそれが夢に出てきて・・・ビフは夢のなかでドラゴンと戦います(”Biff had to fight it.”)。


目が覚めてしまって、また下の階に下りてパパとママのところへ行きます(”Biff went downstairs.”)。
今度はママがイルカについての本を読んでくれました。するとビフはイルカの夢をみて(Biff dreamed about a dolphin)、ぐっすり眠れたのでした。
せなけいこの『ねないこだれだ』に比べると、やさしい結末ですね。ビフは安心して楽しい夢を見ます。


まとめ!英語絵本を多読のファーストステップに
英語の絵本は本当にいろいろあって、選ぶのに迷ってしまいます。
今回は、日本でよく知られているせなけいこさんの絵本の英語版と、イギリスの小学校の教科書オックスフォードリーディングツリーを紹介しました。
どちらも一冊が薄くてすぐに読み終えることができます。英語に親しむのにちょうどいいと思います。
もしあなたやお子さんが、ホラー風のユーモラスなお話が好きならせなけいこさんの英語絵本はいかがでしょうか? 原作の日本語と読み比べると、親も訳し方の勉強になります。
もしあなたやお子さんが、イギリスの家族の様子を知りたいなら、オックスフォードリーディングツリーでしょう。ほほえましいハプニングを通して、日本文化と英国文化を比較でます。
どちらも親も子も楽しめる英語教材ですのでおススメします。シトリンの子たちも大好きで、大きくなっても覚えています。英語も親子の会話のなかで上達するといいですよね。
🌟シトリン🌟でした。ではまた~。